どうも奥村です。
ダカールに移住してはやくも2週間が経ちました。
なぜか10日ほど前から腹痛からの下痢になり、日に日に悪化するものですから無視できないレベルになっております。
極めつけイベントとして、シェイク・アンタ・ジョップ大学(通称ダカール大学)のトイレ内で下痢っていた際、余裕でトイレットペーパーがなかったんですよね。
そう、セネガルのトイレには基本的に紙がないのです。
代わりに水を持ち込んだりしてそれで適当に流すのだとか。
かなり意味不明ですね、うんこしたあと素手でアナルを水洗いですよ。
私レベルではそこに手を出せず、大学内トイレで下痢後、止むなく下痢つきのアナルを携えて図書館に戻ったときは涙が止まりませんでした。

(チャブジェンとかいうやつ)

(ヤッサとかいうやつ)
基本上記2つの脂っこいセネガル料理を鬼のようにリピートさせられる日々なので、そのあたりに原因があるんでしょうけど。
めちゃめちゃ料理のレパートリーが少ないのがセネガルの特徴です。
そんな感じで腹は壊しまくりつつ、ネタは鬼のように溜まる一方1ミリも記事が追いついていない状況です。
少しずつかつ雑にではありますが、共有していきますね。
今回はとりあえず皆さんも大好きなセネガル相撲の練習に参加させていただいたお話をば。
セネガル相撲のルールや賞金など
セネガル相撲というのは、
フランス語でいうところのla lutte sénégalaise(ラ・リュット・セネガレーズ)であり、現地ウォロフ語でいうところのlàmb(ランブ)にほかなりません。
何の説明にもなってないですねw
砂地で行うセネガルの国技でして、セネガル国内では全盛期の日本の大相撲並みの人気を誇っております。
チャンピオンの賞金は2000万円ほど。
セネガル人の平均年収が約10万円と言われているのを考慮するといかに大金なのがわかりますね。
内容としては、
ボクシング×レスリング×日本の相撲×砂かけ
といったすげえ怖いカオスなものになっております。
ルールとしては、両手両膝を同時につくか、尻もちをつくか、背中が地面につくかすると負けです。
なので、片手とか片膝をついても問題なしですね。
日本人ではオードリーの春日氏が挑戦したり、
巌流島という異種格闘技イベントに元セネガル相撲チャンピオンのグリス・ブドゥ選手(Gris bordeux:フランス語読みではグリ・ボルドー)が参戦したりとで知っている方もおられるかもしれません。

ちなみに子供たちもよく砂場や海辺でセネガル相撲ごっこをして遊んでます。
セネガル相撲のチャンピオン
2014〜2018年の長きに渡ってRoi des Arènesというセネガル相撲のチャンピオンタイトルを保持してきたBombardier(ボンバルディエ)という有名力士がいます。(本名はSerigne Ousmane Dia)。

いや、デカすぎですねw
ちなみにこの画像はボンバルディエ選手なのですが、巌流島のHPなどではグリス・ブドゥ選手として間違って使用されていますw
それが2018年7月のチャンピオンシップでEumeu Séne(本名Mamadou Ngom)という選手に破れました。
実際の試合映像。Eumeu Séne選手の方が小さいのにすごいですね。
ということで現チャンピオンはEumeu Séne選手。(2019年1月現在)

そんな国技であるセネガル相撲も、セネガルの友人たちに聞くと「野蛮でアホやw」という厳しい声もちらほら。
You tubeでセネガル相撲を検索すると、セネガル力士がフランス語をまともに話せないことをディスりまくった動画が多いですねw
「あいつはアホやから好きじゃない。まともにフランス語話せやんしw」
とディスられまくってましたw
例えばこれ、おもろすぎるためか高評価しかつけられてないですw
なぜ私がセネガル相撲にチャレンジするのか?
ムキムキのセネガル相撲戦士たちの対極に堂々と陣取っているのが私ですよね。
下っ腹出まくりの運動不足で、部屋にこもって読書や囲碁や書道にコミットするのが好きなのですから。
じゃあなぜセネガル相撲に挑戦するのか?
ちゃんとチョケるといってしまえば一言で終わりますが、もうちょい掘り下げさせてくださいまし。
まず単純に男として肉弾戦が最強ってのはやはり憧れるものがありますよね。
かといってひねくれ者の私としては、いまさら本気で空手やボクシングといったメジャーな格闘技に取り組む熱意も時間もない。
となれば残るは必然的にセネガル相撲しかないわけです。
飛躍すごいですねw
次に、意味不明な経験をするというのは人生をおもろくする上で何かと必要です。
特に私としては書道なんかをやってるわけで、そこにセネガル相撲で得たニュアンスなんかが表現されるとおもろい作品が誕生するわけですよね。
で、それを観た誰かが勇気づけられたりしたらそれはもう立派なチョケです。
まあそうなるのかは知りませんがw
とはいえ、上記はこちらの都合です。
そんな軽いノリで生活をかけた戦士たちに立ち向かうのは失礼もええところ。
しかし私という人間にセネガル相撲を経験させることは、今後何万人もの人々を勇気づける可能性を秘めているのも事実。
となれば失礼でもなく、というかむしろセネガル戦士たちにも良い影響を与えるし、かつ私自身もパワーアップするし、かつ、それ以外の人々も感化するという形に統合していくしかないわけですよね。
つまりは抽象度を上げて統合力を養う訓練にもなるというわけなのです。
まとめると、
1、おっさんが突然強くなりたいと願うとき、セネガル相撲ってのはいい塩梅にやる気が出る
2、書道のインスピレーションにめちゃめちゃデカい影響あり
3、日本男児のスペックで挑むことそれ自体がおもろい
ということです。我ながら意味不明ですw
セネガル相撲の練習風景
それでは早速練習風景をば。

プロ4人とプロを目指す勢が集まる練習。
ミーティングからすでに怖いし何言ってるか1ミリもわかりませんでしたが、私もかけ声だけはめっちゃ出すというチョケに興じておりました。

ウォーミングアップですよね。
からの取っ組み合い練習。


ガタイがおかしいことなってますよね。

もちろん私も戦いました。
1、「下手したらこいつには勝てるんじゃね?w」

私ですね。無駄に足の太さと短さだけ圧勝してます。
2、「ちょ、なんやねんこいつらの体幹!!」

3、「はい、無理ゲー。」

セネガル戦士に慰めらされて切なかったですねw
テランガというセネガルのおもてなし文化の洗礼を受ける
話は少し変わり、セネガルの鉄板文化にテランガってのがあります。
一歩間違えればTENGAですが、テランガは日本でいうところの”おもてなし”って意味。
プロ勢に混じったうんこみたいな日本人にもテランガを発揮してくるあたり、人間としての格の違いを見せつけられているようでしたw
1、ガチプロセネガル戦士と私。

2、足を抱えても一ミリも動かせません。

3、業務用冷蔵庫と戦っているという錯覚に陥る

4、テランガ効果で勝たせていただく

5、その辺にいたワンちゃんに見下される

結局、、、
日本人が挑戦するよりセネガル人同士の方が興奮するしおもろいという厳然たる事実を突きつけられましたよねw

以上、初のセネガル相撲練習参加記でした。
そこらじゅうでセネガル相撲の練習をしているので、セネガルにお越しの際はぜひ体験してみてくださいw
今回は以上です、お読みいただきありがとうございました。
「セネガルのこんなことが知りたい」
「セネガルでこんなことに挑戦して欲しい」
「僕もチョケたいです!」
その他感想などなどありましたら、下記までメールをば。
連絡先:shotaokumura.kinshu@gmail.com
それでは!