ストリートマインド
日々の情味を大切に、主人公感100で生きる。
ストリートナンパから教わった人生哲学。
セネガル

アフリカンタイムというゆっくりした生き方のススメ

どうも、奥村です。

セネガルに移住してから1年以上が経ちました、それに関してはまた別記事でまとめるとして、今回はアフリカンタイムというゆっくりした生き方を取り入れることで人生にゆとりを取り戻す方法をご紹介したいなと。

それでは早速。

アフリカンタイム(アフリカタイム)ってなんやねん?

アフリカに行ったことのある人以外にとっては、そもそもアフリカンタイム(アフリカタイム)って聞き慣れない言葉ですよね。

もちろん日本との時差を考慮したアフリカ現地時間のことではないです。

アフリカンタイムとは、アフリカ人の時間に対するルーズさが発揮された時に使う言葉です。

約束の時間や期限を厳格に守る日本とは異なり、約束に2、3時間遅れてくるのはもちろん、仕事の期限も数ヶ月遅れてくることすら楽勝なのがアフリカ全体の特徴。

それをちょいとディスり気味のニュアンスというか、諦めのニュアンスで表現するときに使うのがアフリカンタイムという言葉。

一例を挙げると、

・17時開始予定のコンサートが19時開始に→「アフリカンタイムですなあ。」

・12時待ち合わせランチに15時にキャンセル連絡→「めっちゃアフリカンタイムやん。」

・仕事を「明日やる。」が毎日続き数ヶ月経過→「死ぬほどアフリカンタイムやんけ。」

みたいな感じです。

アフリカ人は時計など関係のないサバンナでの暮らしDNAの影響なのかなにか知りませんが、死ぬほど時間にルーズ、良く言えばゆったりしてますw

これは初めてアフリカにいく日本人なら誰もがまず面食らう部分でしょう。

私もアフリカンタイムの洗礼を浴びた当初はビビりましたね。

初めてのセネガル人とのランチ、12時待ち合わせということで日本人すぎる私は11時半にすでに待ち合わせ場所にて待機。

私「ちょい早いけどもう着いてるわー。」

友人「オッケー! すぐ行くわ!」

12時15分を過ぎたあたりで再度連絡

私「おっすー、今どこ?」

友人「今向かってるわー もうすぐ着く!」

私「了解!」

13時になっても現れず、、、 14時になっても現れず、、、

私「ってかまだ?w」

友人「ちょい渋滞につかまってるわ、でもまじでもうすぐ着く!」

とは言うものの、電話から聞こえる音からして絶対にまだ家の中なのですw

で、結局15時くらいに待ち合わせ場所に登場。

これだけなら死ぬほど時間にルーズな人として、日本でもたまーに見かけるレベルでしょう。

アフリカンタイムで一番ビビるのが時間に遅れてくる際の登場シーンなのです。

日本なら1時間も遅れようものなら「ほんまごめん!飯おごるわ!」という反省や謝罪をしがちですよね。

しかしセネガルでは違いました、3時間遅れた挙げ句、

友人「ういっすー、元気?」

と、死ぬほどナチュラルかつ堂々と登場してくるのです。

あまりの自然さに、「あれ、こいつ待ち合わせ時間に遅れてないんやっけ?」と錯覚しそうになるレベルですw

私「ちょ、12時待ち合わせゆうてたやんけ。」

と指摘しても

友人「せやなー ははw」

私「ちょ、それやったら初めから15時待ち合わせにしといてや。」

などと詰めようものなら、

友人「え??」

と、みたいなポカーンとした顔をしてくるんですねw

ほんまに何を言うてるか意味がわからないみたいな。

チョコレートプラネットのカレー屋ネタ「『入っちゃってる』と言うのは?w」を一撃で思い出しました。

そんな感じでアフリカンタイムの洗礼を浴びてデビューしたわけですが、1年以上住んでわかったのは、

「全員やんけ!」

ということですw

約束の時間より早くきたアフリカ人に出会ったことがありません、一人たりともです。

基本的には全員時間にルーズ、遅れてでも約束を守るのはまだましです。

アフリカンタイムの真骨頂、つまり時間にルーズが頂点になると、そもそも約束や仕事を果たさないというところに行き着きますw

そんな感じのがアフリカンタイムです、10分前行動5分前集合のジャパニーズタイムとは完全に真逆といっていいでしょうw

おもろいので参考までに、私が毎日出くわしているアフリカンタイムの事例を紹介します。

●日本に8年住むセネガル人の友人の話

品川でお茶の約束をしていた際、5分遅れてきたことに対し「遅れてごめん!」と謝ってくるほど日本人の感覚なので他のセネガル人とは違って信用できるやつなのかなと思っていました。

その彼とセネガルにてお茶することに。

当日、約束の時間になっても現れず、結局ぶっちでその後も連絡なし。

「やっぱ根はセネガル人かw 日本では無理して頑張ってたんやなw」となりましたね。

●スーパーのレジに死ぬほど人が並んでいるのに携帯いじりまくりの店員への対応。

日本でこんな状況があれば、皆イライラしますよね、というか苦情レベルでしょう。

セネガルでも同じことがよくあります、待ってる客を気にせずにおしゃべりしたり、プライベートな電話での長話しなどなど。

この店員のせいで待たされているセネガル人たちを観察すると、皆すげえ穏やかな表情で文句一つ言わず待っていたのですw

私を除いて誰一人イライラしてるやつはおらず、自分がめっちゃ心狭いやつな気がしてショックを受けるイベントですよね。

アフリカンタイム同士ではお互いのアフリカンタイムを受け入れ合っているということでしょうか。

●同じ時間に5件約束を入れてみたらどうなるのか。

こちらとしても、どうせ死ぬほど遅刻されたりドタキャンされたりということがわかってくるし慣れてきます。

なのでダブルブッキングやトリプルブッキングも結局全滅になる場合も多いと。

試しに5件同じ時間にアポを入れてみたときのことです、1件は無断ドタキャン、2件は遅れて連絡ありドタキャン、1件は約束の時間から5時間ほど遅れて実現、最後の一件は8時間ほど遅れて実現ということで、誰からも文句を言われることなくこなせてしまいましたよねw

「インシャッラー」≒「知らんけど」というパワーワード

中東を筆頭に、イスラム圏ではインシャッラー(inshallah)という言葉をよく耳にします。

本来インシャッラーはアラビア語で”神(アッラー)が望むならば”という意味です。

私が住むセネガルもイスラム圏なのでこのインシャッラーを毎日数十回と耳にするわけでですね。

ただ使い方のニュアンスが関西弁の「知らんけどw」に死ぬほど近いのです。

「明日電話するわー、インシャッラー(知らんけど)」

「大丈夫、君ならやれる!インシャッラー(知らんけど)」

みたいな感じですね。

究極は、約束を守れない場合の保険としてインシャッラーを使ってきます。

私「じゃあ明日オレの家に13時集合で大丈夫?」

友人「オッケー!」

私「念押しやけど、だいたい13時くらいとかじゃないし、13時にそっちが家出てこっちに向かう支度始めるとかでもなくて、13時にはオレの家に到着してる状態って意味やで?それで大丈夫か?」

友人「いや、わかってる、全然大丈夫!」

私「おけ、ほなまた明日!」

友人「オッケー、インシャッラー!」

私「いや、インシャッラーとかなしでw まじで明日13時で!」

友人「わかってる! じゃあ明日13時で! インシャッラー!」

こんなけ念を押しても余裕で2時間とか遅刻してくるわけですw

約束に遅れたということはアッラーがお望みじゃなかったということ、つまり自分は1ミリも悪くない、という解釈になるわけですね。

アフリカンタイムに拍車をかけるインシャッラーというパワーワードの紹介でした。

アフリカンタイムを取り入れてリラックス上手になろう

日本に住んでいる場合、仕事にアフリカンタイムを導入することはほぼ不可能でしょう。

毎日1時間以上遅刻していたら、普通にクビになって終わりですからねw

アフリカ諸国でアフリカンタイムがプライベートも仕事も含めた人生全体で成立しているのは、全員がそのパラダイムで生きているからです。

じゃあ逆に全員がジャパニーズタイムで動いている日本はめっちゃしんどいだけかというとそうではありません。

人生の一部にアフリカンタイムを導入してリラックスする活用法はあります。

アフリカンタイムを思い出すことで、

・「ちょっとでも隙間があれば何か有意義なことをせねば!」というせかせかした性格から「別に何もせずにぼーっと何時間過ぎてもえっかw」とヒマに対する圧倒的な耐性がつく

・不測の自体や待たされることに寛容になり、他人に期待しなくなり無駄に疲れることがなくなる

・まじで人生なんとかなるというエフィカシーの向上につながる

こんなメリットがあります。

発展のスピードはジャパニーズタイムの方がいいし、人生のゆとり的にはアフリカンタイムの方がいいしで、単純にどっちが良い悪いの問題ではないですね。

個人的にはジャパニーズタイムとアフリカンタイムの統合が最強に充実した人生なんちゃうかなと思ってます。

今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

また近々ブログ更新します、インシャッラー!

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